地震対策>高層ビルの最上階で地震に一番強い場所

　直下型地震ではなく、遠方の海底を震源とする地震の場合には
高層ビルなどを大きくゆっくりと、しかも長時間に渡って揺らす
長周期地震動が発生します。
実際、東日本大震災の際にも、東京都内の高層ビルが数分間に渡って
大きくゆっくりと揺れ続けた映像が放映されました。

こういう状況の時にビルの最上階などにいて危険なのは、
窓際や、机・家具など大きなもののそばです。
新しいビルでは、長周期地震動によって、簡単に窓ガラスが
割れたりするような事はありませんが、
それでも、揺れが長く続けばどうなるか保証はありません。
また、固定されていない机や椅子、ＯＡ機器などは
揺れによって床の上を行ったり来たり大きく移動します。
これらの直撃を受けると非常に危険です。

ならば、どこへ避難すれば一番安全なのでしょうか？
高層ビルでは、中心を通るエレベーター部分が
構造的に一番強固な場合が多いので、そこに近い非常階段の
手すりなど、しがみ付ける場所を求めて避難するのが
最も安全と言えます。
そういう場所に避難できない場合でも、
窓際と、固定されていない大きな物のそばだけは
すぐに離れる努力をしましょう。